ねっこトラベル

江古田のねっこカフェ店主の旅ブログです。

インドネシア バティックこぼれ話

地域ごとに伝統柄があったり、特産品の布を使っていたりと、多種多様なインドネシアのバティック。
そのバティックも、お年寄りの物と判断した若者の生活に浸透しなかった時期があり、一度は伝統が廃れそうになった。


しかしその昔(どのくらい昔かは聞きそびれちゃった)、マレーシアがバティックはマレーシアの物だと主張した事にインドネシアの大統領がカンカンに怒り、同時に危機感を覚え、どうしたら良いか真剣に考えたのだそう。
そして国民に、毎週金曜日に出来るだけ、1枚なにかしらのバティック製品を買うように呼びかけた。
ハンカチ1枚でも良いし、スカーフ1枚でも良い。
強制はしないから、お金が無いなら無理しなくても良い。


そんな呼びかけに少しずつ賛同者が現れ、ちょっとずつバティックを買う習慣が出来ていって、売れるから作る方も少しずつ凝るようになって来て、金曜日じゃ無くても買いたくなる商品が増え、外国人観光客の目にもとまるようになって、今のバティックの盛り上がりがあるのだそう。
今でも金曜日にはなるべくバティックを買うようにしているとイリアナが話してくれた。

少しの心がけで、伝統はキラキラと復活できる。
ただの聞きかじりの話だけど、心に残ってるので紹介したかったのです。