ねっこトラベル

江古田のねっこカフェ店主の旅ブログです。

カエル美味しいメダン料理

夕飯はメダン地方料理屋へ。広いインドネシアのメダン地方は、色んな人種や宗教を持つ人達がぶつからずに暮らしている少し珍しい地域。
料理も仲良く色んな特色が混ざり合って、美食のイメージがあるのだそう。
カーチャンのアシスタントで旅行ガイドもしているという男性も飛び入り参加。
イリアナがこれは?これは?というのを一通り頼む事に。
mofuwaさんにカエルが食べれるか確認すると、あ、うん、大丈夫。と答えたので、カエルも頼む。
そしてカニや海老、青菜に豆腐にカエルにと次々運ばれて来た料理はどれもとても美味しい。
基本スタイルは中華だけど、ココナツ入ってたり、ターメリック入ってたりと多彩。

料理を取り分けて、はい、カエル、とmofuwaさんに差し出したら、ひえ!カエル!!とビックリされて、イリアナにねっこさんが睨まれる。
本当はこの時バティック教室の暑さと英語のおしゃべりの渦で、頭がぼーっとしていたらしい。
とりあえず、カエル以外のものをモリモリお食べなさいという事になって、またマシンガントークが始まった。

日本人はカニやエビを食べる時は静かになるけど、インドネシア人のおしゃべりは止まらない。
器用に身をほぐしながらアレコレ聞いてくるから、こちらは手を止めて話していると、ほらほら食べなさい!なんて言われちゃう。
しょうがないので、なるべく短い返事で乗り切る事に。
ところでタンココって知ってる?とガイドの男性にイリアナが聞くと、タンココ?聞いた事無いな、って返事が返って来て顔を見合わせる私達。
ほらねー、インドネシア人でもタンココって分からないのよ。近所の友達もみんな知らないって言うし、本当に大丈夫なの?なんてイリアナに言われて急に不安な私達。
きっとなんとかなるよ!とmofuwaさんを励ましつつ、ちょっと自信のないねっこさん。

満腹プクのお腹でとりあえず、おやすみなさい。

ジョグジャカルタでお買い物

ショッピングモールでちょっとお買い物、のつもりが!
偶然にも1階でバティックの催事の様なものを開催していた上に、最終日の夕方という事でビックリするほど安くなっていた。
女3人、お互いの位置を把握できないほど買い物に熱中してしまって、イリアナ兄が呆れ顔。
でも、素敵なボトムスが何着か買えて大満足。
ねっこさんが水着を買っておきたいのだけど、なんだか、ピンと来るものが、何一つない感じ。
イリアナも、ジャカルタやバリと違って、ジョグジャで水着はいいものがないのよ、とは言っていたけど。
しかもそんなに安くはない。
それならこの中で一番安いやつで良いや、念のために試着しよう!といって試着してみたら愕然。まるでレスリングの選手。mofuwaさんに見せる勇気すらわかなかった。。。
 気を取り直して、地下のカルフールへ。
薄い紙に包まれた正方形の茶葉がたくさん。値段もそれぞれ微妙に違うんだけど、いまいち違いが分からないので、パッケージだけでジャケ買いすることに。 イリアナにお勧めされたスパイスティーも購入。このスパイスティーは、帰国後ねっこカフェでとても好評で、もっと買ってくれば良かったと後悔することに。
異国のスーパーマーケットが大好きな私は、買わないものもじっくり見て回る。
売られている肉の切り方も違うし、フルーツも見たことのないものも並んでいる。
お菓子はおもてなし用にもなるからか、大入りのものが多い印象。
スパイスはとてもとても安くて、思わずたくさん購入。
でも1番面白かったのは、レジのお姉さんのすごく雑な商品の入れ方。
親切で袋に入れてくれるのだけど、入れ方が雑すぎて袋の中で茶葉が飛び散っていた。
でもお姉さんはとびきりの笑顔で、大笑いの私達。
そろそろお腹が空く時間。

ジョグジャカルタ郊外のバティック専門店

教室を出たその足で、郊外まで車を走らせてイリアナお勧めのバティック専門店へ。
古民家を店舗にした素敵な造りのお店。
お庭にはなんと猿や七面鳥もいるし、店内にはいろんな種類の鳥が入った鳥かごがあって、mofuwaと大興奮。
この老舗のバティック専門店は、数年前の経営者が発作で倒れ、任された娘さんも40代の若さで、ガンで急逝。
今は未成年のお孫さんが経営者だけど、実態は20年以上働いている女性マネージャーが店を守っているのだそう。
 そんな事情を一切感じさせない店内で、インテリア用の小物、洋服、ぬいぐるみ、そしてもちろん生地まで、丁寧に手仕事された布製品に囲まれてとても幸せ。
布は手書きのものが一番高く、スタンプを併用したものが安価で売られている。
mofuwaさんもねっこさんも、どれを選んでいいか分からなくなって、ちょっとパニックに。
とても手頃な値段のバティックを選んだら、ジャカルタ用の値札が付いていたらしく、交渉も何もしていなくても値段が3分の2になった。
イリアナは布を選んでジャカルタにいるビモ用に仕立ててもらっている。
何度も来ているので、お店側もビモのサイズが分かっているのだとか。
仕立てた服はジャカルタまで送ってもらって、そしてなんと、着てみてサイズがおかしければ返品も可能なのだとか。
マネージャーさんもおっとりしていて素敵な人だし、これからは平穏無事にお店が続くといいねぇとmofuwaさんとしんみり。

ジョグジャカルタでバティック教室④

教室に戻ったら、仕上げの作業がどんどこ進んでいた。
全体が真っ黒けっけになった布を高温のお湯に浸すと、ロウが溶けて全貌が見えるんだけど、頼りない色合いが背景が黒になった瞬間に一変して、一気に見栄えがするようになった。
ぱんっと広げた瞬間、他の生徒たちのおおー!という歓声に楽しくなっちゃう。
mofuwaさんもねっこさんも、大満足の仕上がりだったけど、よーく見ると粗がたくさんあって、もう一度やりたいねとか、次回はこういうのがいいとか、リピートしたくなっちゃう。
そうこうしているあいだ、思った以上に時間が押していてイリアナのドライバーがお迎えにやって来てしまった。インドネシア人でバティックに馴染みがあっても、作業風景を見たり実際に自分で染めたりする機会は少ないらしくて、面白そうに作業を見てる。さらに時間が経ってしまって、しびれを切らしたイリアナとイリアナの兄も来てしまった。
さすがイリアナ、先生たちに私達よりももっとずっと沢山の質問をしている。
さらに英語に訳して教えてくれたところによると、チャンティンやロウの調達は専門の大きな市場があるのだそう。
さすが、ジョグジャカルタの一大産業だけあるなぁ、と感心。
mofuwaさんが染粉をお土産に買いたいので、そのバティック用の市場に連れて行ってほしいとイリアナのドライバーにリクエスト。
場所を聞いてもらう手筈でインドネシア語で何やらやりとりしたあと、インドネシア人全員が大笑いしているので何事かと思ったら、染粉は日本から輸入してるから日本で買ったほうが安いよと言われてしまった。
日が陰っちゃって、干していた布が乾かないままビニールに入れて渡される。
お土産にチャンティンももらえた。(帰国してから一度も使っていません。。。)

ジョグジャカルタでバティック教室③

布に染料を付けている間ずっと前かがみの姿勢なので、途中で背中や腰の痛みがとても辛い。
伸ばしたりしてもどうにもならなくなって、休憩がてら他の人の作品を見て回る事にした2人。
リピーターのお兄さんは難しくて絵柄が細かい元絵の上を、器用にチャンティンでなぞっていて、すごいすごいを連発する私に照れていた。
作家の卵達は色塗りも大胆そのもの。
もうバティックとか関係ない感じに布をキャンパスにして描いている。
みんなすごいねぇなんて言いながら、自分たちの場所に戻ってやっとの思いで全部を塗り終わったけど、なんだかちょっと色合いが薄い感じがして不安。
mofuwaさんはロウでなぞる作業の時に、密かに象の足元にマグホタ(mofuwa家で飼っている猫2匹)を描き足していて、ちょっと得意げで面白かった。

 自分たちで出来る場所の染めの作業が終わった布を先生たちに渡す。
クラッキング?って聞かれるから何かと思ったら、背景を先生たちが真っ黒に染め上げてくれるのだけど、絵の上に厚くロウを塗り込めて、ロウのない背景を染めるのだけど、この時ロウをバキバキに割っておくと、その場所にわずかに黒が染み込んで割れたみたいな模様が出来る、割と新しい技法なんだそうな。
私はクラッキング無しで、mofuwaさんはクラッキングを試すことになった。
この作業は先生たちじゃないと出来ないので、ちょっと手持ち無沙汰の時間が出来る。
暑すぎてミネラルウォーターを買い足したかったので、ほんのちょっとご近所をおでかけ。
先生たちに教えてもらった場所まで行くと、確かにお店はあるし、開いてるのに誰もいなくて買えない。
ハロー?とか言ってみたけど、やっぱり誰も出てこなかった。
その辺を鶏が歩き回っていたり、バナナがニョキニョキ植わっていたり、東南アジアらしくていいなぁと思いつつも、諦めて教室へ戻る。

ジョグジャカルタでバティック教室②

アーティストの卵たちは、さすが!と言いたくなるほど自由に柄を描いていた。
感心しながら自分たちも色つけ作業開始。
ロウで描いた線を枠にして、塗り絵みたいに染料で色をを付けて行く。
昔の百均で売っていたような、耳に入れたら綿が取れそうな感じの綿棒に染粉を浸して塗って行く。水分を吸ってさらにボワボワになった綿棒がとても扱いづらい。
職人さん達も同じ綿棒が使ってるよ、ってRobiは言ってたけど本当かな?
あんな繊細な色付け出来る?なんて疑っちゃうくらいボワボワしてる。
そんな綿棒を使ってぽとりと色を落としたら、なんだか色が濃すぎるような気がして水で薄めながら染める。
mofuwaさんもねっこさんも、どうしても思い切った色が出せない。
そういえばお昼ごはんってどうするんだろうね?なんて話してたら、タイミングよくお昼ごはんに。ガドガドのナシチャンプルーに、とてもとても酸っぱいオレンジジュース。 ガドガドはピーナッツのドレッシングみたいなもので、野菜にかけて食べることが多い。ゆで卵と茹でた青菜と、不思議な感じに固められたご飯が入ってる。お肉は入っていないから、外国人が多い場所でのベジタリアンに配慮したメニューなのかも。Mofuwaさんは暑さと湿気にやられちゃって、食欲がわかず。
教室にエアコンが無いので、蒸し暑さMAXの中の作業でちょっと辛い。
 でもこのペースじゃ当初の予定の約5時間では終わらないわね、という事でご飯を食べたらすぐに色つけ作業再開。

ジョグジャカルタでバティック教室①

私達の先生はRobiという若い男性の先生で、脚にオリジナルのバティック柄をタトゥーで入れてる、ちょっと個性的でヤンキーな感じ。
 まずは下絵が鉛筆で描いてある布を選ぶのだけど、細かい模様が入ったカッコいい神様の絵柄や、エスニックな象の絵、お決まりのヤモリの絵に、キリリとした表情の猫の絵まで沢山あって、迷いに迷う2人。
結局mofuwaさんが象、私がヤモリの絵に決定。
ここで細かくてカッコいい絵を選んでたら、あとで詰むところだった。あぶないあぶない。。
選んだ布の右下に名前を書くように言われて、他の人の布と間違えないための目印かと思って適当に書いたら、仕上がった時にサイン代わりになるもので、もう少しカッコよく書けばよかったと後で後悔することになった。
 その下絵の上から、チャンティンという道具を使って、弱火で溶かした色付きのロウを塗っていく。
適量をチャンティンの細い穴から出すために、一度に掬うロウの量、ロウの温度、なぞるスピード、なんて一度に沢山のコツがいる。布の後ろまでロウが浸透していないと、染料をつけた時に浸みてしまうので、しっかりとした量を、一定の太さを保って付けていくのが望ましい。という事は百も承知なんだけど、思わず力が入って、チャンティンに押された布がたわんだりと、本当に難しい
シンプルな柄を選んで本当に良かった。
2人で相談しながらなんとか全部なぞり終わると、先生のチェックが入る。
私のは、どうやらそもそもチャンティンがちょっと詰まってたみたいで、ほとんど全部、サインまで直しが入って微妙な気持ちに。
 
色を付ける準備をしている間、他の生徒達に話しかけてみた。
今回が2回目だというリピーターのお兄さんや、大学のアート学科の先生と生徒たちは、オーストラリアやニュージーランドから来てる人がほとんど。
インドネシアは立地的にとても近いけど、文化がまるっきり違うので旅先として人気があるのだそう。