ねっこトラベル

江古田のねっこカフェ店主の旅ブログです。

ロッジのお昼ご飯

お昼ご飯はたっぷりと出た。
その辺歩いていた鶏さんなんだなと分かる感じのチキン(ちょっと固くて味が濃いの)とレモングラスの煮込み。
ケチャップマニスというインドネシアの甘めのお醤油を使った、甘辛で美味しいビーフン炒め。
元の魚は分からないのだけど、すぐそこの海で漁れたらしき白身魚のフライ(味付けはシンプルな塩胡椒)。
かき揚げをもっとギュッとした感じのトウモロコシの揚げ物。
水分補給に嬉しいスイカ。
そしてたっぷりのご飯。
すごく美味しくって、ねっこさんはバクバク食べたのだけど、mofuwaさんはあんまり食欲がない。

ちょっと汗かき過ぎたねと、ねっこさんが持って来たインスタントみそ汁をお湯で溶かして飲む。
塩分がちょうど良いので、暑い国に行く時は持って行くと便利ですよ。
そしてカリカリ梅とか、味付け海苔とか、念の為に持って来たしょっぱい系の日本のお菓子を、mofuwaさんがガツガツ食べてくれて、ねっこさん大満足。

森で撮った写真確認しながら、なんか頭痛いよね、なんて話していたら急に土砂降りの雨が降り始めた。
慣れないトレッキングで疲れちゃったし、午後4時からタルシウスを見に行くことになっているんだけど、それまでお昼寝する事に。
ザーザーと降りしきる雨の音も手伝って、ぐっすりと眠り込んだ2人。
目覚ましをかけていたのだけど、なんだか起きれず集合時間に少し遅刻してしまう。
ぐらぐらする頭で夕方のトレッキングへ出発。

クロザルの哀愁

クロザルは群れで行動しているのだけど、それぞれの群れにボスザルがいる。
群れの中である程度強いオスのサルが育つと、小グループに分割して送り出し、新たな群れを作らせるのだそう。
そして、群れ同士が出会ってしまった時にはボス同士が絶対に闘わなくてはいけないルールがある。
勝ったほうは負けた方が管理していた群れを吸収するし、闘いに負けたボスザルはその後ずっとひとりぼっちで過ごさないといけない。(実際に1匹の元ボスザルを見かけたけど、なんともいえない哀愁が漂っていた。。。)
これはもう、鉄の掟らしいのです。

そしてレアケースに遭遇。
なんと送り出したボスザルの群れと、元々その群れに居て、送り出されたボスザルの群れ同士が出くわしてしまったのです。
出くわしてしまった以上闘わなくてはいけないんだけど、リアちゃん曰く多分年齢からして若い方のボスザルが勝ちそうだと。
でもお世話になった元ボスザルを1人にはしたくない若いボスザルと、群れの一部分さえあげるほど可愛がった後輩に手を上げたくない老ボスザル。
一定の距離を保ちつつ、お互い困り果てて、手を頭にやったり、ちらちらと相手を見てはがっくり肩を落とす。
若いオスに、おっしゃ!行きますよ!みたいにけしかけられても、お前はちょっと黙っとれ!みたいな仕草したりして。
切ない状況なのになんだか可笑しい。
タンココ育ちのリアちゃんも初めて見たシチュエーションなのだそう。
珍しいから最後まで見届けようって言っていたのだけど、横を車がガーガー通って行ったりして、なかなか集中力を削がれるクロザル達。
結局私達も途中で退散したのだけど、どうなったのかしら。
あの大げさに困り果ててたクロザルを今でも時々思い出す。

 

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タンココ トレッキング③

ばったり出くわした感じで、唐突にクロザル発見。
旅行直前くらいの時期に、自撮りをするサルとして突如有名になったクロザル。
わぁ!本当にいる!しかも群れでたくさん。
基本的にはおとなしいんだけど、赤ちゃん連れているから目を合わせないでね、と言われても向こうからバッシバッシ目を合わせて来るので、必死に目を逸らしたりしてちょっとイヤラシイ観察の仕方になる。
ワチャワチャ楽しそうにひょろりとした木に登っては、枝がが重さに耐えられずに放り出されてもメゲない子ザルが可愛い。その隣でどっかりと腰を下ろし、ママ同士でコミュニケーション取りながら、片手間でその枝を持ってあげたりして面倒を見る様子は人間そっくり!
しばらく観察してその場を離れる。

深い森の中を歩いていると思っていたら、広場みたいな感じの、急にひらけた場所に出た。
その一角にたくさん人が集まって、倒れた木をベンチ代わりに腰掛けていて、もう私達のスペースがほとんど無い程。
ホーンビル(サイチョウ)は決まった間隔で巣に戻ってパートナーに餌を渡すので、それを観察するための絶好の場所になっているみたい。
そんな解説を聞いているうちに、フォンフォンとバサバサが一緒になったような、形容が難しい独特の羽音が聞こえて来た。
とにかく大きい!すごく派手!!超かっこいい!!!
遠いのに肉眼で簡単に観察できるほど大きい。でも双眼鏡で覗き込んだら、上を向いて喉を大きく上下に動かして、吐き戻したエサを木のウロの中のメスに渡している動きが迫力満点。バードウォッチングにまんまとハマった瞬間はここだったかも。
9月は子育てしているシーズンみたいなんだけど、残念ながら雛や雌の姿は見えず。
何度か餌を渡したら、また盛大な羽音をたてて悠々と飛び立っていった。

 

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タンココ トレッキング②

さらに森の深い場所まで歩いている最中、ねっこさんがふと木を見上げたら可愛いお顔が2つ。とっても小さなメガネザルのタルシウスが、寝ているはずの時間にペアでぼんやりと外を眺めている。
mofuwaさんと、ぎゃー!可愛い!!可愛い!!と大はしゃぎで写真を撮るもリアちゃんに、タルシウスはあとでまた見に来るから先に進みましょ、と言われてその場を離れる。あとから思えばあの時もっともっと写真を撮っておけば良かった。。。
タルシウスは夜行性なので、本来の時間に見学すると薄暗くってピントが合わないのです。
もし夜行性の動物をうっかり昼間に見かけたら、バシバシ写真を撮りましょう!と、心のメモに強く書き込む。

リアちゃんが見て!と言ってモニターリザード発見。トカゲ大好きのねっこさんは、出発前にトカゲ居たら教えてね!と頼んであったのだ。
木の根っこに擬態しようとして失敗している感じの、なんとも愛嬌のあるオオトカゲ。
普段はネズミなんかを食べているんだけど、タルシウスの巣を襲うこともあるのよ、しょうがないんだけどなんだかねぇ、とリアちゃん。

道無き道を進んだところで、クスクス発見。木登りの得意なこの有袋類を探すのが至難の技で、鳴かないし臭いもしないし、高い高い木の上に居て、葉っぱの陰に隠れている。必然的に双眼鏡で真上を見上げ続けながら観察していたら、肩コリのひどいねっこさんの首が悲鳴を上げる。悠長に葉っぱを食べる姿を写真に収めつつ、顔がどうやっても写らない!とギブアップのmofuwaさん。
葉っぱを引きちぎる時に、一瞬チラッとは見えるんだけど、さっと葉っぱに隠れる。
野生動物の撮影はとにかく根気が要る。カメラマンも、そしてガイドも。
リアちゃんに、そろそろホーンビルが来るよ!と急かされて、その場を後にした。

 

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タンココトレッキング①

記念すべき初探検は、朝5時前にのっそりと起きて食堂へ。
朝のトレッキングが5時半に始まるので、それまでにご飯と準備を済ませないといけない。
眠いけど楽しみ。楽しみだけど眠い。という以心伝心の結果、mofuwaさんとねっこさんで謎の微笑み合いを何度か交わす。
ベーキングパウダー入れ忘れるとこうなるよね、っていう感じのペッチャンコのパンケーキと、シンプルこの上ないオムレツの朝ご飯。
パンケーキはバターの塩気で、とても美味しく感じる。
ちなみに食堂にはいつでも食べれるように、パンとかジャムとか小さめのバナナとかが常備されているんだけど、このバナナがパイナップルみたいな酸味が混じっていて、ビックリするほど美味しかった!
コーヒーを飲んでなんとか喋れるようになったら、5時間のトレッキングに備え、トイレを済ませてワチャワチャと出発。
ガイドは女性のリアちゃん。
ホーンビルの巣に行くから、道すがら鳥を探しましょう!という事で、保護区の事務所で入園料を払って、いよいよタンココの森へ。

生い茂る植物も珍しく、mofuwaさんが必死でシャッターを切る。ねっこさんはリアちゃんへ色々質問しては、mofuwaさんに通訳して伝える。人数が少ないからこその密度の濃い探検がとても楽しい。
そびえる木々の背が、見上げながら歩くと首を痛めそうに高い。森は鳥達の鳴き声でいっぱいだけど、なかなか姿は見えず。
と、低めに突き出た枝の上にアオバズク発見。とても眠そうだけど、人間がいるから目は開けておきたい、みたいな表情でなかなか味わいのあるお顔に。そしてこの時見た鳥の覚え書きメモには、カワセミ、尾の長い綺麗な鳥、ペアの黄色い鳥、って書いてあるのだけど、今となってはどれだったのやら。。。

ジョグジャからタンココ

ジョグジャカルタからジャカルタを経由してマナドまで。
早朝の便だったので、ドライバーさんが早起きしてくれて空港まで送ってもらえて助かった。
搭乗口から出ていって、ズラッと5機くらい並んでいる飛行機の中から自分の乗る飛行機まで歩く搭乗方法で、mofuwaさんが大統領になったみたい!と大興奮。
すごいいっぱいいるね、大統領。。。

いったん降りたジャカルタの空港で、mofuwaさんが鳥の図鑑を買って、機内で読んだら沢山の可愛らしい鳥がタンココで見れるらしい事が分かって大興奮。

楽しみになって来た!と言うので良かった良かった。
機内食についてきたデザートのグアバゼリーが、初期のこんにゃくゼリー並みにぶりんぶりんで、スプーンが刺さらないくらい固かった。。。
何で固めてあるのかしら?

そしてマナドの空港に降りたら、ドライバーのジョンが待っていてくれた。
タンココに行く道すがらミニマートに寄ってくれたので、水とか変なおやつとか怪しいドリンクとか買い込めて助かった。
そしてタンココまでの約2時間、途中ひどい悪路やぐるんぐるん周る急カーブの連続で、慌てて酔い止めの薬を飲む。
酔い易い方ではないのだけど、念のため持って来て良かった!

宿に着いたら、オーナーのフランキーと次の日の予定を決める。
何が見たい?と聞かれて、言葉に詰まる2人。
バードウォッチングに来たの?と言われて、バードウォッチングも出来るのね!くらい予備知識がない2人に、取り敢えず見易いものを見に行くことに。

鳥の図鑑も持って来てるし、ねっこさんは夫に借りたスワロフスキーの双眼鏡も持って、mofuwaさんは良いカメラ持って、本当にバードウォッチング目的じゃないの?と不思議がられる。
結局ハマることになるんですけどね。
あんなに素敵な鳥をたくさん見ちゃったらねぇ。。。

インドネシア バティックこぼれ話

地域ごとに伝統柄があったり、特産品の布を使っていたりと、多種多様なインドネシアのバティック。
そのバティックも、お年寄りの物と判断した若者の生活に浸透しなかった時期があり、一度は伝統が廃れそうになった。


しかしその昔(どのくらい昔かは聞きそびれちゃった)、マレーシアがバティックはマレーシアの物だと主張した事にインドネシアの大統領がカンカンに怒り、同時に危機感を覚え、どうしたら良いか真剣に考えたのだそう。
そして国民に、毎週金曜日に出来るだけ、1枚なにかしらのバティック製品を買うように呼びかけた。
ハンカチ1枚でも良いし、スカーフ1枚でも良い。
強制はしないから、お金が無いなら無理しなくても良い。


そんな呼びかけに少しずつ賛同者が現れ、ちょっとずつバティックを買う習慣が出来ていって、売れるから作る方も少しずつ凝るようになって来て、金曜日じゃ無くても買いたくなる商品が増え、外国人観光客の目にもとまるようになって、今のバティックの盛り上がりがあるのだそう。
今でも金曜日にはなるべくバティックを買うようにしているとイリアナが話してくれた。

少しの心がけで、伝統はキラキラと復活できる。
ただの聞きかじりの話だけど、心に残ってるので紹介したかったのです。